Ⅰ
今日も兵士は
無意味な突撃を試み
屍は土に変わった
工兵隊は その上に
堅固な陣地を築いて行く
壷を持つ王女の夕べに
晩鐘は鳴り
教会で祈りが捧げられる頃
故郷の女に手紙が届く
夕焼けから
アヌビスの夜に
心臓の重さは
マアトの羽と天秤で釣り合う
Ⅱ
知るべし
神々の企みを
直視せよ
灰の中からしか生まれ得ない
真実も有ることを
甦りの朝に
ビーナスは日ごと創られ
少女へと成長する昼をこえて
vaginaの夜へと続くけれど
明日を煩う必要のない
戦士は幸いである
明日は
今日を生き抜いた果てにのみ
あるのだから
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