序 詞



  積もる雪 踏みしめて行く 薬師堂

         病気平癒の 祈りも儚(はかな)



  目を閉じて ふるさと想う ふる里に
         争の思い出 多くあれども



  とにかくに 嘆きばかりが 口に出る
         雪降る朝の 挨拶はみな



  この浦に なぎ待つ船の 多くいて 
         波静まれば 海を渡らん