信越線の閉じ込め事故に思う

2018-01-13 11:46:53


 あの日はすごい吹雪と地吹雪で、私が猫は炬燵で丸くなる作戦、を実行した日でした。現場は見附と三条の中間の田園地帯です。事故のニュースは聞きましたが、架線は無事で、暖房や照明は生きているとのこと、すぐに除雪車両が駆けつけて解決するだろうと思っていました。


 15時間も閉じ込められたと聞いて、「なに~~!」という感じです。三条で運転中止にすれば良かったという話もあります。しかし、三条駅と新幹線の燕三条駅は別のところにあり。弥彦線という超ローカル線で結ばれており。当日の状況からシャトルバスが運行できるかもわかりません。430名の乗客にはとんだ災難ですがJRは批判されなかったでしょう。


 今後、ちょっとしたリスクで、運行を中止することを、JRの上層部は決断するでしようね。そのほうがコストもかかりませんが、利用者にはとんだ迷惑です。仮に新潟で、全線運休になったら、中学生や高校生はどうなるのでしょう。新幹線のない地域の問題もあります。71cmという積雪状況から除雪車は通っていたはずで、多分、地吹雪で一部に吹き溜まりが出来た。それで停車して状況判断から車内待機を決断した。


 車掌や指令など、運行関係者はむしろ英断でしょう。代替えバス云々の話もありますが、法律で強制徴用でも行わない限り、あの状況でバスを出すところはないでしょう。出たところで10台以上の確保は難しいでしょうから、燕三条か見附へのピストン輸送になる。新幹線の運行時間外、になる可能性が高いから、見附への移送でしょう。寒風吹きすさぶ見附駅の待合室に、430名の収容は困難です。


 責められるべきはJRの保線担当部署でしょうか。長岡の除雪基地から、なんで15時間もかかるの!。ダイヤが云々とか、言い訳していますが、普段使わないので整備も出来ていなくて、整備やら部品の取り換えやらで、すったもんだで、本線までの除雪も出来ていなかった、と考えるのが自然です。


 在来線はどこも、大赤字で、コストをぎりぎりまで削って運営しているのはわかりますが、除雪車両が、何時でも出動できるようにしておくことは、雪国では安全対策上の義務です。

 考えられるのは労働組合の権利闘争です。しかし、働いて報酬を得ている以上、除雪整備という義務を遂行するのは当たり前のことです。