気温35℃これでも今日は半夏生
妹の年に一度の桜桃狩
睡蓮は沼にこそ映え妙高山
富山路はみな豊かなり立山の雪
青嵐を突き抜けて行く新幹線
あの方も老後の夢か麦の春
誰それと話したくもなる梅雨の前
誰それと話しもしたき梅雨の前
浜は空き干場の目刺し 太きこと
漁船出て 浜の目刺し 太きなり
漁船出て浜の目刺し太きこと
海眠り浜の目刺し太きこと
新潟よそこはシュートだ夏半ば
手も貸さず寄り添うだけの秋の暮れ
手も貸せず寄り添うだけの冬隣
手も貸さず寄り添うだけの小春かな
昔日の恋がれし君やアマリリス
山遊び熊穴を出る季節なり
行く先は棒にも当たれ秋日和
早乙女の植えるに難き広田かな
朝凪や港の目刺し太きこと
朝御膳漁港の目刺しの太きこと
この絵にも値札付けたり冬の市
AIの句を手直しした
売れ残る壺を商う小晦日
僧堂の経の唱和や若楓
いきる日は花盗人にもなりたくて
サンポカー頭上に輝くハナミズキ
微頭痛を圧して花苗求めけり
苗木市求める人は爺婆だけ
金を盗り割れにし山の冬の月
記念写真餌付く鴨らは修羅と化す
急かずとも道は半ばぞ早苗月
春の凪エンジン高く漁船でる
里山のおさなご眠る芽立ちかな
里山のしろくてあをき芽立ちかな
山の端や幼子眠る芽立ちかな
もの書けどものうい春の眠さかな
深水の美人版画や風薫る
春苗を植えよと思う怠さかな
北風や春の愁いの襲い来る
春疾風眩暈止メを服用す
大木と言う独活の木見たこともなし
春雨や漁港の海も静かなり
深水の美人版画の春の塗り
春暁の漁港の朝の忙しき
逝く春やコーヒー豆を吟味する
春の虹こういう時代も来るもんだ
かげろうの食を断ちても恋に飛ぶ
鳥曇り鳴きかう鳥は何処へ行く
酒の味わからなくなる蔵開き
人ごみも皆はしゃぎたる蔵開き
さくら散る江口だんごの縁台や
藤棚や孫の彼氏は苦労する
春時雨傘の置き場のあるやなし
花の雨このまま濡れて行こうかな
韓流は囀りうざしK-POPも
なまぬるいようず頭痛に腹痛し
春疾風湖岸に繋ぐ舟もなく
つちふるや唐はいまごろ大騒ぎ
痛いよと隣室のこえ秋雨滲む
芍薬の芽が育ち出す荒れ花壇
四月なか炬燵で眠る猫と妻
樹下に積む花びらを見て山茶花と知る
世間では花冷と聞くがまだつぼみ
古希を過ぎ働く喜びはる桜
筍は消化するのか春美味し
チューリップ花壇に咲かぬは何年か
モクレンや礼装の婦人逝きにけり
ハナチラシ風神雷神まかりくる
春北風(はるきた)や老いの入舞いし損ずる
ドンキホテ春の闇より出べくや 山口青邨(雪国)
古希を過ぎ働く喜びはる桜
木の芽摘み山を駆けずるチコもいた
春闇や枕絵妖しく光増す
世間では花冷と聞くがまだつぼみ
樹下に積む花びらを見て山茶花と知る
清明節新し児らの香り立つ
枯れた葉をのぞくと小さきオリズルラン
朝寒く薄手のダウン衣更着ぬ (衣更着 寒いので衣を重ね着するという季語)
竜天に昇るといえど兆しなし (竜天に昇るは春の季語だそう)
懸案を多く残して四月来る
空腹を耐えるか否か朝霞
寒暖差桜も思わず落花する
花冷えに電子歳時記届きおり
音質も詩歌もみんな中ほどで それでもいいやPCも中古で
タンポポや花が散るまで除草せず
枯れ葉目立つオリズルランを外に出し 葉を整理して根に堆肥したき
春雨や歩くプールの水の渦
藍色は四十八あり春の海
0コメント