2017-12-22 11:54:31
民謡会津磐梯山で歌われている小原庄助さんは、どうも悪い人ではないようです。
♪小原庄助さん 何で身上潰した
朝寝朝酒朝湯が大好きで
それで身上潰した
ハーモットモダーモットモダ♪
どことなくユーモラスで、今日は身上潰すほど飲もうぜ、みたいな。長く続く旧家には、ある確率でこのような道楽者が出るのでしょう。断っておきますが、一般に表れる道楽者と確率的には大差ないと思います。しかし、道楽者が現れると身上が潰れるので、それを防ぐための仕組みが備わったところが、長く続く旧家ということになるのでしょうか。
後継者が不適ならば、勘当、廃嫡などを行います。思うに、富岡八幡宮の悲劇は、ここにあり、前宮司の責任かも知れませんね。解りませんが・・。種田山頭火の父もかなりの道楽者で、大種田と言われたほどの身上を一代で潰しています。山頭火自身もこの病気に悩まされたようです。
山頭火はころり往生を願って作品が世に残りました。石川啄木もそうだったようで、金が入ると妻子を顧みず、放蕩の限りを尽くして、金がなくなると。
はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る
なんて作品を残しています。
私も独身時代はかなりの道楽者で、道楽者の気持ちは解る気がします。すってんてんになるまで、酒場を渡り歩くなんて、破滅願望でもなければできません。それを救ってくれたのが家内と子供たちと貧乏かな?。子供たちはこの上なく可愛かったし、家内はしっかりと財布を握っていて、貧乏だったので私の道楽は子育てでした。
それでも、時々パチンコ屋さんをだまして・・いや。いまは定年したし、介護もひと段落したので、ゲストハウスを利用した貧乏旅行や、登山、家内との旅行、月一で家内と居酒屋。発明など。道楽はしていますが、破滅願望のない道楽は楽ですね。
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